こんにちは、Nです。読書が趣味で、自宅やカフェでたびたび読書の時間を設けます。その際、まわりは静かなはずなのに、どうしても隣の席の「カチカチ」というキーボードやボールペンの音だけが気になることがあります。
周りのざわめきは平気なのに、なぜかその音だけ耳について離れない。
そんな経験、ありませんか?
脳が“音に過敏に反応する”仕組み
実はこれ、「ミソフォニア(音嫌悪症)」と呼ばれる現象です。
ミソフォニアは、特定の音に対して脳の感情を司る部分(扁桃体)が過剰に反応してしまうことで起こるといわれています。
つまり、音そのものではなく「その音をどう感じるか」が不快感の原因です。
たとえば、咀嚼音を不快に感じる人は「マナー違反」「不潔」といったイメージが結びついており、音を聞くだけで脳がストレス反応を起こしてしまいます。音は空気の振動であると同時に、感情を呼び起こす“刺激”でもあるのです。
「気になる・気にならない」は脳の個性
同じ音を聞いても、まったく気にならない人もいれば、強いストレスを感じる人もいます。この違いは性格ではなく、脳の感受性や育った環境の違いによるものです。
静かな環境で育った人は小さな音に敏感で、常に賑やかな場所にいた人は多少のノイズを“背景音”として処理できる傾向があります。つまり、音の感じ方は人それぞれ。誰が正しいという話ではありません。
上手に“音との距離”をとる
もし、特定の音が気になるときは、無理に我慢せずに環境を整えてみましょう。
ノイズキャンセリングイヤホンで音を和らげたり、心地よいBGMを流して“上書き”するのも効果的です。
音を消すより、自分にとって快適な“音の空気”をつくるほうが、気持ちはずっと楽になります。
まとめ
音の感じ方は、人によってまったく違います。
自分がどんな音に敏感なのかを知り、上手に付き合うことで、毎日はもう少し穏やかになります。
静けさもざわめきも、どちらも私たちの暮らしを形づくる“音”の一部なのです。