セミの鳴き声は騒音?夏の高音対策と防音方法

今回は、夏になると気になる「セミの鳴き声」に関する防音対策についてご紹介いたします。

季節の風物詩ともいえるセミの声ですが、住宅やオフィス、託児所などの屋内空間では、思わぬ騒音問題となることがあります。この記事では、セミの鳴き声の騒音レベルや、その対策方法について説明します。

セミの声は騒音?

夏の訪れを感じさせるセミの鳴き声。どこか懐かしくもありますが、実際には「うるさい」「仕事に集中できない」と感じられることも。

セミの鳴き声は、種類にもよりますがおおよそ70~90dB。特に近くで一斉に鳴くと、会話が聞こえづらくなるほどの音量となります。
これは、掃除機や交通量の多い道路に匹敵する騒音レベルです。

なぜセミの声がうるさく感じるのか?

セミの鳴き声は主に4,000Hz~8,000Hzの高音域が中心です。
この帯域は、人の耳に鋭く届きやすく、不快感を覚えやすい音域でもあります。

特に、窓や換気口付近では外部からの音が集中して侵入しやすく、屋内での会話や作業、さらには睡眠にも支障をきたすことがございます。
また、反響音によって室内でさらに響くこともあり、環境によっては深刻な騒音問題となる場合もあります。

セミの鳴き声に対する防音対策

① 窓からの音の侵入を防ぐ
 ・二重サッシや防音カーテンの導入
  既存の窓に二重サッシを追加することで、セミの鳴き声の遮音性が向上いたします。
  さらに防音カーテンと併用することで、室内での反響音の軽減にも効果的です。

② 換気口・通気口の対策
 ・サイレンサー付き換気カバーの使用
  換気の必要がある場合には、防音構造の換気口カバーをご活用いただくことで、通気性を確保しつつ騒音を低減できます。
  高音域に対応した素材・構造で、セミの鳴き声の侵入を抑制する効果が期待できます。

③ 室内での反響音を抑える
 ・吸音パーティションの設置
  室内に侵入してしまった音が響かないようにするには、吸音性の高いパーティションや防音壁の導入が効果的です。

 ・吸音材の壁貼り施工
  特に音楽教室や託児所では、壁面全体に吸音素材を施すことで、落ち着いた音環境の維持が可能となります。
  軽量・薄型の防音素材であれば、施工もスムーズに行えます。

まとめ

セミの鳴き声は、夏特有の高音域騒音として、住宅やオフィス、託児所など様々な場面で日常生活や業務に影響を及ぼす要因となる場合がございます。
窓・換気口・室内反響の3つのポイントを意識した対策により、屋内環境の快適性を保つことができます。

その他ご不明な点がありましたら、どうぞお気軽に騒音相談WEBツールよりご相談くださいませ。

 

 

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