花火の音はどこまで届くの?

こんにちは。サイレントプロバイダーです。

夏になると全国各地で開催される花火大会ですが、思いがけず数キロ離れていても大きな音が聞こえてくることに驚かれたご経験はないでしょうか。先日近隣で花火大会があった際には、家の中でもとても大きな音が聞こえて驚きました。

【花火の音はどこまで届くの?】

打ち上げ花火の音は、最大で10km以上離れた場所まで届くと言われています。
特に夜間は空気が冷え込み、音が地表近くを伝わりやすくなるため、遠方でも鮮明に聞こえる傾向にあります。

音の種類にもよりますが、以下のような特徴があります:

音の種類 届く距離の目安 特徴
打ち上げ音(ドーン) 約5~10km  低周波・衝撃音が強く残る
破裂音(パーン) 約2~5km   高音でやや距離が短い

 

【なぜ遠くまで届くのか?】

花火の音が遠くまで届くのには、以下のような理由があります。

■① 空中で発生する大音量
打ち上げ花火は上空100~300mで爆発し、遮るものが少ない空中で発生するため、広範囲に音が拡散します。

■② 低周波成分の影響
「ドーン」と響く音の多くは、100Hz以下の低周波音です。
低周波音は空気中を遠くまで伝わりやすく、壁や窓も通り抜けやすい性質を持ちます。

■③ 夜間の気象条件
夜は地表近くの空気が冷え、上空との温度差によって音が地表方向へ屈折します(逆転層現象)。
そのため、実際の距離以上に音が大きく・近く感じられることがあります。

 

【住宅で感じる“ドーン”の不快感】

ご自宅で「遠くで花火大会があるらしいが、ドーンという音が部屋に響く」といったお声をいただくことがございます。
これは、低周波音が壁や窓を通過して室内に侵入しているためです。

特に以下のような環境では影響が出やすくなります:

・木造や軽量鉄骨の住宅

・単層ガラスなどの一般的なサッシ

・高台や開けた場所にある住宅・施設

・音に敏感なお子さまや高齢者がいるご家庭

【花火の音に対する防音対策】

■「開口部からの音」を遮断
・二重窓(内窓)や防音カーテンの導入で音の侵入経路を遮断
・サイレンサー付き換気口で通気と防音を両立
外部とつながる箇所を中心に対策することで、効果的な遮音が実現いたします。

■「室内の反響音を抑える」
吸音パーティションや吸音パネルを設置することで、侵入してしまった音が室内で響くのを防ぐことができます。
音楽教室や託児所では、吸音材の壁貼り施工も効果的です。

■「低周波音に強い遮音材」の活用
弊社製品「一人静 タイプL」は、125Hzから高い遮音性能を持ち、打ち上げ花火の“ドーン”という低音に対応可能です。
窓際や壁面に設置することで、室内への音の侵入を大幅に抑制いたします。

花火の音は、打ち上げ時の爆発音や衝撃波により10km以上先まで届く強い音圧を持っています。
その音は、低周波であるために建物を通り抜け、室内にまで伝わるケースも少なくありません。


音に敏感な環境や、住宅・施設内での音対策をお考えの際は、まずはお気軽にご相談ください。

 

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