防音室はどのくらい効果があるの?

こんにちは。サイレントプロバイダーです。

今回は「防音室って、実際どれくらい音を下げられるの?」という疑問にお応えすべく、実際に製作した防音室の性能をご紹介させていただきます。

今回使用したのは、約3m × 3m × 高さ2mの特注防音室です。この防音室を使って、以下の2つの観点から効果を検証しました。

・防音室の中にスピーカーを設置したとき、外部に漏れる音はどのくらい抑えられるか?

・防音室の外に騒音がある状態で、室内はどのくらい静かになるのか?

つまり、「音を閉じ込める力」と「外の音を遮断する力」の両方を検証した実験です。それでは、それぞれの測定結果をご紹介していきます。


実験1:スピーカーから90dB以上の音を出して防音室に入れると?

まずは、防音室の内部にスピーカー(約90dB)を設置し、扉を閉めた状態で外部の騒音レベルを測定しました。

・スピーカー音量:約90dB

・防音室に閉じ込めた状態での外部測定値:約70.7dB

・音の減衰量:約19.3dB

🔊 数字だけではピンとこない方へ:体感音量のイメージ

 音量  例え
 90dB  犬に近距離で吠えられるレベル
 70dB   騒がしい街頭、走行中の車内

 

また、音は10dB下がると体感上“半分くらいの音量”に感じると言われています。


実験2:暗騒音60dBの工場内で防音室を設置した場合

次は、暗騒音が60dBある工場内に防音室を設置し、内部の騒音レベルを測定した事例です。

・工場内の暗騒音:約60dB

・防音室内での測定値:約39dB

・音の減衰量:約21dB

🏭 工場騒音を“図書館レベル”に変える

 音量  例え
 60dB  オフィスや会議室での会話レベル
 40dB   図書館の静けさ

 

この結果は、機器が稼働している工場内でも、防音室の中は図書館のように静かになることを示しています。
実際に、精密な作業、検査工程、音声の収録などの現場に導入頂いています。


■ 防音室は“静音空間”をつくるための強い味方

上記2つの実験結果から分かるように、防音室は以下のような目的に非常に効果的です。

・音漏れ防止(外へ出る音)

・騒音遮断(外から入る音)

・作業環境の快適化(集中・品質向上)

防音室=“完全無音”ではありませんが、20dB前後の減衰は音のエネルギーにして100分の1にもなり、体感的には大幅な改善が見込めます。


サイズなどは完全オーダーメイドで防音室の製作を承ることが可能です。

お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。

 

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