七夕にふと思う。「宇宙で音は聞こえるの?」

こんにちは。サイレントプロバイダーのMです。

7月になると、七夕や夏の星座など、夜空を見上げる機会が増えてきます。

星空を眺めていると、ふとこんな疑問が浮かぶことはありませんか。

「もし宇宙に行ったら、音は聞こえるのだろう?」

映画では宇宙船が爆発すると「ドカーン!」という大きな音が響き、宇宙船同士がすれ違えば「ビューン」という迫力ある効果音が流れます。

私たちの多くは、その映像を見て「宇宙でも音はするもの」というイメージを持っているかもしれません。

しかし、実際の宇宙は映画とは少し違います。

今回は、七夕の季節にぴったりな「宇宙と音」の不思議についてご紹介します。

音は「空気の振動」で伝わる

まずは、音が聞こえる仕組みを見てみましょう。

私たちが普段聞いている音は、空気の振動が耳まで届くことで聞こえています。

人の話し声も、楽器の演奏も、風鈴の音も、スピーカーから流れる音楽も、すべて空気を小さく震わせています。

その振動が耳に届き、脳が「音」として認識しているのです。

音は空気だけでなく、水や金属などの物質の中も伝わります。

反対に、振動を伝えるものがなければ、音は伝わることができません。

映画のような「ドカーン!」は実際には聞こえない

映画で宇宙を舞台にした作品を見ると、宇宙船が爆発したときに「ドカーン!」という大きな音が響いたり、戦闘機がものすごい勢いですれ違う「ビューン」という音が聞こえたりします。

そのイメージから、「宇宙でも音は聞こえる」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、実際の宇宙空間はほとんど真空です。

真空とは、空気などの物質がほとんど存在しない状態のこと。

音は空気や水などを振動して伝わるため、振動を運ぶものがない宇宙空間では、基本的に音は伝わりません。

では、もし宇宙遊泳中に目の前で何かが爆発したらどうなるのでしょうか。

実際には、映画のような爆発音が耳に届くことはありません。

もちろん、爆発そのものは起こります。強烈な光が放たれ、破片が高速で飛び散るため非常に危険です。しかし、その様子を「音」として聞くことはできないのです。

「爆発なら衝撃波が来るのでは?」と思うかもしれません。

地球では、爆発によって生じた衝撃波は空気を押し広げながら伝わります。その圧力の変化を私たちは「ドーン!」という爆発音として感じています。

一方、宇宙空間には衝撃波を伝える空気がありません。そのため、爆発が起きても地球のような爆発音や空気の揺れは発生しないのです。

ただし、自分が乗っている宇宙船や宇宙服に衝撃が加われば話は別です。

例えば、小さな隕石が宇宙船にぶつかれば、その振動は金属を伝わります。宇宙船や宇宙服の内部には空気があるため、その振動が音となって聞こえることがあります。

つまり、「宇宙ではまったく何も聞こえない」のではなく、真空を伝わる音はなく、身の回りの物体を伝わる振動だけが聞こえるというのが実際の宇宙に近いイメージです。

宇宙飛行士はどうやって会話しているの?

ここで、もう一つ疑問が浮かびます。

「宇宙で音が伝わらないなら、宇宙飛行士はどうやって会話しているの?」

実は、宇宙服のヘルメットの中には空気が入っています。

そのため、自分の声はヘルメット内の空気を伝わってマイクに届き、無線で相手へ送られています。

また、国際宇宙ステーション(ISS)の内部も地球と同じように空気で満たされているため、船内では普通に会話をすることができます。

つまり、「宇宙では音が聞こえない」のではなく、「真空の宇宙空間では音が伝わらない」というのが正しい表現なのです。

地球だからこそ聞こえる音がある

宇宙は、想像以上に静かな世界です。

一方で、私たちが暮らす地球には空気があります。

だからこそ、小鳥のさえずりや風に揺れる木々の音、川のせせらぎ、花火の音、そして家族との会話や音楽を楽しむことができます。

もちろん、車の走行音や工事の音、エアコンの室外機など、気になる音もあります。

それでも、音が聞こえるということは、空気があり、豊かな環境の中で暮らしている証でもあります。

普段は当たり前に感じている「聞こえる」という体験も、宇宙と比べてみると、とても貴重なものなのかもしれません。

七夕の夜は、宇宙に思いを巡らせながら

七夕の夜、星空を見上げながら宇宙を想像してみると、「もしあそこへ行ったら、本当に静かな世界なんだな」と感じられるかもしれません。

そして、耳を澄ませると、風の音や虫の声、遠くを走る電車の音など、普段は意識していないさまざまな音が聞こえてきます。

宇宙の静寂を知ることで、私たちが暮らす地球の"音のある日常"が、少しだけ特別に感じられる。

今年の七夕は、そんな視点で夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。

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